マイクロ波炉である電子レンジを利用して
ルビーといえば赤色が特徴的な宝石として知られています。誕生石としては7月を代表するものであり、硬度ではダイヤモンドに次ぐ性質を持っています。いわゆる天然ルビーはアジア地域でしか産出されず、非常に貴重な鉱石でもあるのです。
そんな貴重なルビーを人工的に合成することができると知り、サイエンス部のプラズマ部門は早速合成実験に取り掛かりました。合成に使用するのは酸化アルミニウムと酸化クロム、そして家庭には必ずあるといっても過言ではないアルミホイルと電子レンジです。
電子レンジは言い換えるならばプラズマ波炉です。プラズマを発生させたときには摂氏数千度にも達すると言われています。顧問の先生が安全管理をする中で実験が行われ、多くの失敗を経験しながらようやく見事大粒の人工ルビーの結晶を合成することができました。