【寮長インタビュー】3年間の寮生活で心身ともに大きく成長した姿 リーダーとしての思いを伺いました

   

3月1日(火)に予定されている卒業式を目前に、青山高校の3年生は、次の進路に向かってラストスパートに入っています。3年間の寮生活で、心身ともに大きく成長し、自立したその姿に逞しさを感じます。今回は、3年生の代表として、学生寮の寮長にインタビューをさせていただきました。多くの寮生を束ねるリーダーとして、どのようなことを考え、気を配り、そして学生寮を運営してきたのでしょうか。率直な言葉の中に、3年間の成長を感じていただけたら幸いです。

   

青山高校は、天人寮・暁星寮・清純寮の3つの学生寮を備えています。それぞれの寮が独自のカラーと運営方針を持っていて、生徒達が中心になって運営されています。インタビューでは、次の4つについて質問をさせていただきました。

    

①寮長になったきっかけを教えてください

②寮長として意識していることは何ですか

③寮生活をどのように感じていますか

④読者へのメッセージをお願いします

      

・暁星寮 寮長 吉田君(愛知県出身)

暁星寮とは……

一人ひとりが目標を高く持ち、大学進学を目指して日々邁進しています!

学年を問わず、余暇にはみんなでサッカーやバーベキューも楽しんでいます。

① 寮で交友関係が広がって、2年生の時に運営委員長を経験させてもらいました。その後、先輩から寮長をやってみないかと声をかけてもらって、最初は自分には無理だと断ったんですけど、日を改めてまた話しに来てくれて、その期待に応えたいという気持ちに変わったのがきっかけです。

      

② 自分の意見を突き通すのではなくて、いつもみんなの意見に耳を傾けることを意識しています。あと、親元を離れて入寮してきた新入生に対しては、不安を少しでも楽にさせてあげられるのは僕たち先輩だと思うので、同じ目線に立って話を聞いたり、自分たちが新入生だったころに分からなかったことを教えてあげるようにしています。僕自身は人に対する礼儀とかちょっとした心配りとか気遣いとか、社会に出てもできて当たり前であることを確実にできるようになりたいと思います。

      

③ 寮生活はみんな親元を離れて来ているので、最初はそこで結構不安になっている子が多いし、自分が入学した時もそうでした。それでもどうしたって生活環境は変わってしまうので、それをなるべく早く受け入れて、不安を無くしてあげるために、同じ経験をした先輩が色々と話を聞いたり相談に乗ったりしています。自分から不安を打ち明けられない子もいるので、ストレスとか不安なことはこちらから聞いてあげて無くしてあげたいと思っています。常に先輩が引っ張ってあげるということを意識しています。

     

④寮生活は、自分を変えてみたいという気持ちと一歩を踏み出す勇気があれば大丈夫です。生活の中で中学校までの躓きは思ったよりも簡単にクリアできると思います。寮では家族と過ごす時間は減ってしまうけど、沢山の人たちとの新しい出会いがあります。親元を離れて、今まで当たり前にやってきてもらったことに感謝する機会が増えました。だから家族を今まで以上に大切にしてあげて欲しいです。

・天人寮 寮長 塘林君(熊本県出身)

天人寮とは……

自分に必要なことを考え、自分自身が率先して行動に移す自主性を大切にしています。

個性豊かなメンバーで過ごす天人LIFEは、いつも賑やかで楽しいです!

① 入学してすぐは正直目標とかはなく毎日を過ごしていました。でも、当時の寮長に憧れて、今まで色んな事をすぐに投げ出していたんですけど、自分から進んで清掃や声かけを意識してやって、徐々に考え方が変わり、自分から寮長をやりたいと先生と先輩に言いました。それをきっかけに自分から進んで声掛けをしたり、積極的に行動ができるようになりました。

      

② 自分が先輩たちにしてもらって嬉しかったことを中心に、後輩には特に優しく接しようと心掛けています。寮生活には規則があるので、挨拶や掃除などで注意する時もありますが、その時には、言葉で伝えるだけでなく自分が正しい行動をして見せることで伝えるということを意識してやっています。分からないことは自分一人で解決しようとせずに、自分から周りの人たちにに聞きに行くようにしています。

      

③ 僕はまず自分が1年生で寮に入ってきたときのことを思い出します。今でも印象に残っているのは、不安だったときに先輩に優しくしてもらったことです。3年生にもなると寮生活にも慣れて色んなことが当たり前になってくるんですが、1年生だった頃の目線に立って話しかけたり、当時に自分がしてもらって嬉しかったことを逆に恩返しするような気持ちで接しています。人に優しくするのは本当に大事なことだと思っています。

    

④家族や周りの方のありがたみをすごく感じます。例えば朝起きることや洗濯物の片づけにしても、今では何でも自分でできるようになりました。今までは親がしてくれてたけど、近くにいるとそのありがたみを感じてなくて、遠くに離れて初めてすごくそれを感じます。寮はめちゃくちゃ成長できる場所だし、今までは大学に行くこととか全く考えていなかったけど、今では目標に向かって取り組んでいます。人生が変われたなって思います。

   

清純寮 寮長 藤野さん(大阪府出身)

清純寮とは……

先輩・後輩がみんな和気あいあいと過ごしています。

インスタ映えする行事も定期的に開催していて、気が合う友達が必ずできます!

① 2 年生の時に寮長候補者が私ともう一人いて、二人とも先輩の退寮が近づくにつれてお世話になった先輩方が作り上げた寮を引き継いでいきたいと思うようになって、私が寮長、もう一人の子が副寮長としてやっていくと決めました。

      

② 寮生活で周りに気を使いすぎて疲れちゃう子が多いので、できる限り気を使わないでリラックスしていられるように、それぞれの性格に合わせて関わっていこうと思っています。あと、みんながスムーズに生活が送れるように、私ができること、例えば不安や悩みを聞いたり、少し多く雑用をしたり、細かいことにも気づけるように意識しています。

      

③ 寮生活の交友関係は、友達以上の何かになるなっていう思いが自分の中でありました。誰かとずっと一緒だったり、集団生活をする不安や、寮生活の決められたサイクルの中で生活したり、親元を離れるっていう不安もあると思うんですけど、離れたからこそわかる親のありがたみがすごく大きくて、そういうことを家ではいつもしてもらっていたんだなっていうことを痛感しました。自分が今までそれだけ周りの人に支えてもらって大きくなったのかっていうことを考えるようになって、周りの人により感謝できるようになりました。

      

④色んな不安があると思いますが、その分周りの人への感謝の気持ちが大きくなりますし、寮で一緒に過ごすみんなとはこれまでの友達とはまた少し違ったより深い友情が生まれるので、人間関係に不安を抱えている子ほど、寮生活は心が開けて安心できる場所になるんじゃないかなって思います。

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