12月6日(月)、1年生を対象にハークネステーブルで授業が行われました。ハークネステーブルとは、アメリカの名門ボーディングスクールで古くから実践されている教育メソッドです。15人前後の生徒がラウンド型にテーブルを囲み、先生が生徒一人ひとりの考えを引き出していきます。先生はあまり口出しはせず、あくまでも主役は生徒です。個々の意見を否定したり、反論するのではなく、どんな意見でも思いやりを持って温かく受け入れることをルールとして定めています。
今回のテーマは「世界に言語が一つしかなかったら、社会や生活はどのようになっているだろうか」です。そこには明確な正解はありません。生徒がお互いの意見に耳を傾け、自分の意見を発表する中で、納得できる答えを自分たちで作り出していきます。
「世界言語が共通になることで意思疎通がしやすくなり、戦争や争いごとがなくなる」「言葉がひとつになれば、国という概念そのものがなくなり、新しい価値観や文化が生まれる」という意見もあれば、「言葉が違うからこそ、国独自の文化が生まれ発展をしている」「言語は人間のアイデンティティであり、それが失われれば多様化が消滅し、人間としての進化が生まれない」といった意見もあります。個性的な意見が多く飛び交い、授業の最後では、それぞれの意見をポジティブサイドとネガティブサイドに分類し、ハークネステーブルの中での答えを探っていきました。