青山高等学校
グローバルスタンダードの全寮制教育建学の精神
世の一隅の光たれ設立背景
1980年の高度経済成長の中、青山高原に設立されました。日本では貴重な”全寮制”という教育スタイルを選択したことは大きな理由があります。豊かになりゆく日本の中で人々は便利さを求め、若者たちも娯楽や恋愛にのめり込む傾向が大きくなっていきました。若者の生活指導問題などが大きくなってきたのもこの頃です。
本校は、都会の喧騒を離れた自然豊かなキャンパスで、勉学にスポーツに芸術に全力で没頭できる環境を作りたい。そして豊かさに甘えた若者の生活を立て直し、集団の中で育まれる友愛やコミュニケーション力、自立力を育てたいと考えて設立されました。創立時の「世の一隅の光たれ」という教育理念は今も受け継がれています。
「一隅の光たれ」とは、それぞれが置かれた場所で太陽のように光り輝き、周りを照らしていくことのできる人物になろうという意味です。
新しい時代で輝く人物を
創立から45年、世界や日本の状況が刻々と変わる中で、青山高校も全寮制教育の可能性を探りながら現在のスタイルを形作ってきました。
2015年に青山高等学校は、従来の伝統的寮教育から脱することを宣言し、「21世紀型双方向」教育を実現するべく大きく生まれ変わりました。21世紀型双方向とは、教科書や道徳・躾のみを中心とした従来の一方通行型詰め込み教育とは異なり、生徒たちの個性をベースとした「自由闊達な双方向発想型」教育のことです。生徒自らが思考して回答を導く教育メソッドを実践し、生徒一人ひとりの天与の個性を常に刺激し続けていきます。もちろん、人間教育の原点である自立教育を土台に、知的教養・個性・コース式のハイレベルな授業を通じ難関大学進学を目指します。
テストの点数を上げることだけに集中する旧来の学校システムでは、生徒の持って生まれた個性は埋もれてしまいます。建学の精神「真の汝を発掘せよ」にあるように、思春期・青年期に個性を開花させる事は本校教育に課せられた最大の使命の一つです。また、欧米を中心とした世界標準の認識では『全寮制教育=個性開花教育』であり、学校生活の多くの時間が知的教養および個性開発に注がれています。青山高等学校の校章に描かれたオレンジの輝きは、ARTES(芸術)、SCIENTIA(科学)、VERITAS(真理)の学びに全力で取り組み輝く生徒たちを現しています。
グローバル・リーダーシップ
令和に入り、新型感染症の蔓延から私たちの生活は大きく変わろうとしています。先の見えない時代の中で、リーダーとして切り拓いていくことのできる人物を育てます。新しい時代の中で生き抜くためには、「考え抜く力」「新しい発想」「すばやい行動力」そして、生徒たち自身が持つ「個性」をプラスする必要があります。社会に出るまでの3年間で、自由闊達に様々な活動で磨きあげる個性が世界と化学変化を起こし、新しい時代を創り上げていくのです。寮生活・課外活動などさまざまな場面を通じて、実践的なリーダーシップを磨きます。まさに、建学の理念である「世の一隅の光」となる人物を育てます。
沿革
- 1980年 日生学園第二高校として開校
- 1987年 進学・体育コース開設
- 2000年 第82回全国高等学校野球選手権大会出場(硬式野球部)
- 2002年 第81回全国高等学校サッカー選手権大会出場(サッカー部)
- 2004年 全国高校生美術祭出展 文部科学大臣奨励賞受賞(美術部)
- 2011年 ミスダンスドリルインターナショナル世界大会優勝(ダンス部)
- 2015年 学園創立50周年を機に、校名を「青山高等学校」に変更
- NHK杯全国高校放送コンテスト優勝(放送部)
- 2017年 特進S・特進・進学コース開設
全国の方から青山高校が選ばれる理由
大学進学を目指した学習指導
全寮制スタイルのメリットを生かして、きめ細やかな学習指導を行っています。AOYAMA式学習メソッドを活用して毎年多くの生徒が大学に進学をしています。
個性を伸ばす多彩な活動
生徒の個性を認めて、さまざまなことにチャレンジできる環境があります。開花した個性をどんどん伸ばすことで生徒の将来にもつながっていきます。
全国から集まる入学生
AOYAMA出身地DATA
Last Updated of feb. 1 2022
過去5年間の入学生徒出身地
兵庫県
愛知県
大阪府
全寮制教育で人を育てる
全力を出し、真の汝を発掘せよ英国イートン校をモデルにした全人教育
青山高等学校の寮教育は、英国の名門全寮制イートン校(パブリックスクール)をモデルに日本の 将来を背負うリーダーの育成を目指しています。欧米では数百年前から貴族や社会的地位の高い人達が子弟を全寮制の学校へ入学させており、イートン校では歴代英国首相を19人輩出し、イギリス王室のウィリアム王子、ヘンリー王子も卒業生です。また、アメリカでもケネディ元大統領、ブッシュ元大統領親子、フェイスブック創業者など政財界のリーダーの多くも全寮制出身です。日本でも19世紀後半に欧米の全寮制教育を模倣した旧制高校・師範学校がエリート育成機関として存在していましたが、戦後の教育改革で日本から欧米型の全寮制教育がなくなりました。そこで、本校では世界で活躍し、日本社会を牽引するリーダーを育てるために、寮生活を通じた全人教育を行っています。
イートン校(Eton College)・・・1440年ヘンリー6世により創設された英国にある全寮制学校(パブリックスクール)。13歳から18歳までの生徒が寄宿生活を行 い、ジェントルマンとして教育される。卒業生として過去19人の英国首相を輩出し、英国王室の王子様も出身者である。
規則正しい寮生活~自立・社会性
寮教育の基本は「自立」と「社会性」です。親元から離れて規則正しい寮生活をすることで子供は自らの事を自らで行い、自らの行動や発言に対して責任を持ち、心身をたくましく鍛えます。青年期に日本全国・海外からやって来た同世代の子供たちと寮生活をする事で人格形成ができ、真の人間関係を学び、コミュニケーション能力と優れた社会性を体得していきます。
寮における年齢を超えた寮生同士の絆は素晴らしいものです。この絆はとても温かく、寮生一人ひとりの持つ自尊心を豊かにしてくれる人間関係を築かせてくれます。例えば、学年の異なる寮生同士が1つの歌を合唱する姿は、寮の中で協力的なチームワークが生まれる顕著な人間関係の良い手本です。
「一生の友」をつくれるのも寮生活の特徴です。人間関係が苦手な子供でも、寝食を共にする事で互いの悩みを打ち明け、励まし合うことで関係が深まり、卒業後は人生を支え合う仲間にまで発展していきます。
青山高等学校の寮では「ブラザーシステム」という上級生が世話役として下級生の面倒をみる方式を採用しています。下級生はルールやマナーなど最低限の事を上級生の姿を見ながら学びます。性格や意見の合わない寮生と如何に向き合うかも上級生から教えられ、互いに高め合う姿は寮生活でしか経験できません。
リーダーシップを育む
寮は生徒の自治組織(運営委員会)によって運営されており、下部組織として各委員会が設置されています。そこで寮生同士が議論をかわしながら、様々な活動の計画や実行をしています。また、部屋ごとには室長が置かれ、寮長が寮全体を統括しています。各寮生には何らかの役職・役割が与えられ、上級生になるにつれて要職を任されていきます。特に最上級生になれば寮生の模範として、下級生を先導する本物のリーダーとしての自覚が生まれてきます。青山高等学校では、リーダーとは自分の意見を押し付けるものではなく、周りの優れた意見を引き出し、最終的にリーダー自身が決定して、先頭に立って前進して行く姿だと考えています。
豊かな人間性を養う「道徳教育」
青山高等学校では、社会で活躍するエリートは親への感謝を持つ正しい心のある人物でなければならないと考え、道徳教育を大切にしています。青少年のモラル低下が叫ばれる昨今、人間の心を正しくし、人間としての道を教え、その個性を育てる事が大切だと感じている保護者の方も多くいらっしゃいます。
寮生活を通じて生徒たちは、校訓に掲げられた「謙虚にして、親と師を尊ぶ」「規則を守り、礼儀を重んじる」「不可能はなしと信じ、不退転の努力を続ける」に沿って成長します。毎夜に寮で行われる集会では、教師が先人の言葉を借りて人間の道を説いたり、他人のために生きる素晴らしさを時事問題などに関連して指導したり、様々な社会問題を取り上げて、その背景や根本問題を生徒に探らせ議論をさせたりしながら、教科学習だけでは難しい深い「道徳教育」を積み重ねていきます。
不登校教育プログラム
生活が変わると子どもは変わる全寮制・青山高校では、20年以上前より不登校経験生徒の受け入れを行なっています。寮生活を通じた不登校教育プログラムで生活習慣を改善し、遅れた学習をフォローするシステムを構築してきました。現在では、不登校を経験して入学をしてくる生徒の大半が大学に進学することができるようになりました。全寮制の持つ高い教育力が、不登校を経験した子どもたちをも大きく成長させます。
不登校が輝く学校
生活リズムを取り戻す
生活を変えることで子どもは変わります。朝起きることが苦手な子どもでも寮生活を始めることでだんだんと起きられるようになります。人間関係もゼロから出発できるので、気遣いすることもありません。
中学範囲からスタート
青山高校の学習は、中学校範囲のふりかえりからスタートします。不登校を経験して学習の遅れている生徒にも最適です。
居場所をつくる多彩な活動
長年の研究から、不登校を経験した生徒の多くが”感受性が強すぎる”ことでうまく自分を表現できていないことがわかりました。青山高校ではそんな彼らの個性をのびのびと発揮できる場所を用意しています。
不登校の子がなぜ青山高校を選ぶのか?
家からも出られない子がなぜ寮を選ぶのか、と考える保護者や中学校の先生は多いと思います。ですが、これまで多くの不登校を経験した子どもたちが寮生活を送り、卒業しました。不登校を経験した子どもが寮を選ぶには理由があり、環境を変えることで大きく成長することができます。不登校を経験した子どもたちが、なぜ寮の学校選んだのかを聞いてみたところ、子どもたちは、
「環境を変えたい」
「誰も知らない所の方が良い」
「知っている人がいない方が気楽」
「クラブ活動や制服のある、普通の高校に行きたい。」
と考えるようです。
そして、青山高校のオープンキャンパスに参加してこう思います「ここならやり直せるかも」と。
勇気をもって一歩踏み出しましょう。まずは学校見学からスタートです。不登校は乗り越えることができます。